Apollo96

地球の月から文化共有。音楽、映画、文学、旅、幅広い分野を紹介します。時々創作活動も。

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例えばイルカショーで人間が飛ぶ!ド冬の和歌山・白浜より

 

 

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先日、ド冬の白浜に行ってきた。

ちなみに白浜といえば関西随一の名海水浴スポットである。
最初に断っておくがこれはあいにく素敵な紀行文ではない。(紀の国だけに紀行文ってな。笑うところです)
なにせ大阪在住の中の中のやや下くらいの水準で生活しているとある家庭の、たまたま休暇の都合がめずらしくガッチャンコしたから行った、ただの家族旅行の記録である。
まあ程よく笑っていただいて、程よく冬の白浜案外よくね…!?と思って頂けたらこれ幸いである。
ちなみにマジの中の中のやや下の元ヤン家庭なので、マフラー改造ホイールイキりついでにシャコタン三重苦のワゴンRで行きました。今回はそういうノリです。

 

 

 

 

 

〜まあまずアドベンチャーワールドに行くよね編〜


関西在住の方ならシャインオンユ〜!シャインオンミ〜!オ〜ルウェ〜イトゥギャザ〜などのやたら耳に残るこのアンセムでお馴染みの、アドベンチャーワールドである。
3、4曲のアンセム、いや国歌を持つこの動物帝国を擁する和歌山県白浜町は日本一パンダがいる街の称号を持つ。ちなみにどこま〜でもどこま〜でも果てしない空〜は似て異なる無関係ソングです。
おもいっきり別国家のアンセムであるどこま〜でもどこま〜でも果てしない空〜を口ずさみながら我々ご一行はまだ見ぬシャンシャン(これも別国家です)に思いを馳せ入場。
思いのほかユニバくさいゲートをくぐるとおいでませそこはどうぶつワンダーランド!!せっかくのアドベンチャーワールド国歌シリーズも吹き飛んでしまう某じゃパリパークっぷりである。
ちなみに館内に巡らされたスピーカーから常時国歌シリーズは放送されている。お土産屋には(これまたユニバくさかった)国歌のCDもがっつり販売されている。さあ帰るころにはこれを手に取り、きみもぼくもアドベンチャーワールドの名誉国民だ。
さあお待ちかね、愛くるしい動物たちと触れ合おう。スピーディーにゆかいな動物たちを紹介していくぜ。
パンダ!茶色い!ポニー!茶色い!馬!茶色い!サーバルちゃん!茶色い!象!茶色い!その辺の渡り鳥!茶色い!
いやオカンの弁当か!
とにかく茶色い。とにかく茶色いを続けようこれからもこのメンツこのやり方この曲でアドベンチャーし続けるのさ、という鋼の意志が垣間見えて非常に良かった。ていうかパンダ少ねえ。日本一はどうしたよ。
しかしアドベンチャーワールド、醍醐味はといえばやはりサファリパークであろう。トロッコに乗って草食獣・肉食獣ゾーンと分けられためくるめく野生の楽園へと潜入するのだ。(ちなみに有料プランではあるがジープとか借りちゃって自由に観覧なんかもできちゃったりするらしい。アツいね!)
ゆったりと思い思いにくつろぐキリン・シマウマ・カバ(茶色い)。さあサファリの旅もいよいよ佳境、エリアを区分ける重たげなゲートが開き…おぉーっと大変だ警報だ!肉食獣が脱出したらしい!緊急避難ルートに即時迂回するトロッコ。なにやら雲行きが怪しいぞ…アッ大変だ、あれは翼竜!飼育員の服を…食べている…!?ああなんということだこのままこのトロッコは得体の知れぬ機械がたくさんの急斜面のバックヤードをぐんぐん登り…ああそんな、あんな急斜面から脱出するなんてこれじゃまるで急流すべり…アーッ!あれはTレックスーーー!!!キャーーー!!!!バシャーーーーン!!!
…というのはユニバのジュラシックパークザライドの話で、同じくらい迫力がありました。ホワイトタイガー、超かっこ良かったです。
冗談は置いといて、マジで距離が近い。すごい。これはケチケチと通常料金のトロッコ乗車プランにせずにジープを借りるべきだ。オタクなら誰だってジープで鉄の二重ゲートを潜りたいはずだ。本当に動物が近いし動物園特有の毒牙を抜かれたへびのような物悲しさも少ない。ぶっちゃけこの物悲しさがあるのであまり動物園は好きじゃないのだがここはなかなかに本来我々が動物に抱くべき畏怖の念を思い出させてくれる。

アドベンチャーワールド、もちろん茶色いだけじゃない。なんと、イルカショーまでやっている。
このイルカショーがまたエモい。ショースタッフは一切喋らない。マジで開幕5分前の「前列はしぶきが飛びますので…」くらいしか喋らない。そして真冬にもかかわらず人間、じゃんじゃんプールに飛び込む。イルカと水面を駆ける。ていうかイルカじゃなくてイルカの力を借りて人間が飛ぶ。BGMに合わせてイルカと人間が白浜の空に舞う。城みちるもびっくりのイルカの王子様っぷりである。マジですごい。もう一回言うが人間が飛ぶ。あとここのイルカは媚びない。手も降らなければ愛嬌のあるお歌を披露するでもなく、ただただ天へと高く跳ね上がる。バックドロップもする。あともう一回だけ言うけど人間もおんなじくらい飛ぶ。幾ら何でも構成がストイックすぎてマジで感動した。種族や言葉を超えた絆を言葉抜きに見せられるとやはりグッとくるものがある。

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イルカも人間も撮り損ねたが椅子は撮っていた。この哀愁漂うバブルの残り香のような雰囲気が好きなオタクは多分アドベンチャーワールド、ツボだ。

 

イルカショーというよりは人間ショー、というよりは人間賛歌、というよりは地球に乾杯案件を楽しんだら、お次はペンギン館へ。
結構水族館が好きで近畿のめぼしいところは大体回ったと自負している私だが、ここのペンギンには驚いた。
なんかでかい

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身長160センチ筆者の膝くらいある。そしてなんとなくサンドウィッチマン的風貌をしている両氏(奥が仕事で人殺してそうな方、手前が趣味で人殺してそうな方)
正直ペンギン(噛み技無効)にならギリギリ勝てると思ってた節があったのだがこれにはワンパンで負ける。私は小物なのでバンタム級くらいのやつとメンチの切り合いをしてきたのだが普通に負けたしなんならちょっとちびった。

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メンチの切り方が完全に堅気の其れでは無いバンタム級ペンギンさんと筆者

ここまで読んだ賢明な方ならお分かりであろうが、アドベンチャーワールドは最高である。散々にいじり倒してしまったが(主にユニバネタ)ユニバよりここは古いし確かに地方レジャー特有の寂れた雰囲気はあった。しかしながらあのイルカショーやここのアドベンチャーワールドという屋号からわかるように、まずは共存・そしてその先でお客を楽しませること、というコンセプトの体現に尽力されているのがよくわかる。とてもいいところだ。
しかし訪れた日の気温は3℃、滅多に雪も降らぬという和歌山の南端に霰がちらついた日である。あ〜こんな日には足湯でもあったらいいのになあ〜あ〜足湯なんかあったらもうササいのコウなのにな〜
あるやん

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足湯、そして足を靴下やタイツの上からガポっと覆うビニールが用意されていた。まじ憎い、タイツゆえに足湯を諦める女心完全に掴んでる…しゅごい…ぶっちゃけ今日一番感動した…オ〜ルウェ〜イトゥギャザ〜…

 


〜某おんせん♪ななせん♪はっぴゃくえん♪編〜


サブタイトルの通りである。これが庶民の現実である。

 

〜ヤバいぞ!千畳敷編〜


この内容ならお前の日記にとどめときゃよくない?と思われたそこのあなたやあなた。本番はここからだ。ていうかここだけ見てくれたらそれでいい。
本題へ入ろう。正直言って日本の景勝地をナメてはいないだろうか?私はぶっちゃけナメている。
ところがどっこいここ、和歌山県西牟婁郡白浜町千畳敷はすごい。ぶっちゃけその辺のガイドブックに乗ってそうな写真はあげてもあまり意味がないので定番・千畳敷フォトは気になる方だけググって見て欲しい。しかしその荘厳さと面白さといったら言葉では言い表せないのでちょっと写真で見て欲しい。見てくれこのジェダイビョークかがいないことが不思議な景色を!

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これは地球が用意したオタクのためのフォトスタジオ、SF版東映太秦映画村、惑星センジョ=シキ(コルサントからの直通便は無い)、といっても過言ではなかろう。本当に推しのフィギュア(BB-8のラジコン人形)を持ってこなかったのが悔やまれる。

せっかくなのでEP8仕様のルーク・スカイウォーカーにセンジョ=シキに来てもらった。

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ほら〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!EP9ロケ地にして〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!

何せ本当に美しい。見渡す限り地層のうねりと積み重なり。ほぼNASAの航空写真が撮れてしまう。バカの残したバカみたいな落書きでさえも「ここはかつて文明があり…」なんて感慨にふけることができる。落書きはマジでダメだよ。

まあとにかくオタクよ、これを見たらば千畳敷に行ってくれ。推しと一眼レフとともに。

 

〜おまけ・美味しかったシリーズ〜


これは千畳敷の隣の同じく景勝地・三段壁で食べたサザエ。ほぼウンチだけど美味しゅうございました。

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これは

ばばあの梅酒 紀州 鶯屋(うぐいす屋)の梅酒シリーズの「赤い梅酒」。ロックで飲むとめちゃくちゃ美味しい。シリーズ物で「はちみつ梅酒」なるものもあったがそちらもまたオツ。お土産にはこのシリーズで決まり。

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これは和歌山ラーメン。麺が縮れていないストレート中華麺で、麺本来の味と醤油とんこつベースのスープが程よく絡んで超うまい。

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という回でした。なかなかの異色回だったと思いますが月から白浜はやっぱり遠征になっちゃうな〜くゥ〜疲れたァ〜!!!という小ボケとなけなしのアポロ感を挟んでここに締めの挨拶と代えさせていただきます。ご静聴どうもありがとうございました。

 

白浜より愛を込めて by beshichan

FIRST CALL

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...月面発信基地よりオペレーターBが通信中。

地球の皆さん、電波は良好でしょうか。あけましておめでとうございます。

今夜は私たちの基地がそちらからくっきりと見えるかもしれません。2018年の幕開けに満月だなんて、素敵じゃないですか?

ゆっくり夜空を見上げ、温かいコーヒーを飲みながら、私たちに手を振ってみてください。いま私も地球に向けて手を振ったりなんてしていますので。

なーんて、他のオペレーターに怒られちゃうので冗談はこの辺で。

これから始まるあなたの素敵な1年に、素敵な電波を届けられますように。

今年もよろしくお願いしますね。

 

2018.1.1   月面より愛を込めて Apollo96

新世界とサンタクロース<ss>

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やがて誰もがここを後にし空へと登った。

それも50年も前の話だ。今日も歩く。歩けど歩けど濁った白色の平原の照り返しが目を刺すばかりで、ヒビの入ったサングラスもいつしか体の一部のように目にまとわりついているのが当たり前になった。かかとの擦り切れたブーツと一緒にジャリジャリと味気ない音を引きずり、どこまでも続く塩の大地を歩く。不意に背後から降ってきた灰にかつての雪を思い出した。暑くもなく寒くもなく何もなくなってしまったここに降る灰はかつてここを埋めた雪の抜け殻のようだった。大きな咳がでた。右も左もない世界で回れ右をした。

「歩き屋。今頃本当は冬だってね」

「もう50年も前の話さ。いや年数だって定かじゃないね」

「54年目さ。2187年の12月の15日」

数え屋は数えるものすらなくなったこの世界の全てを数えている。「どうだ、歩き屋。きみはまだ、歩くのかい」

「もうやめだ。俺も歳さ。おじさん同士、ここで干からびようじゃないか」

「152回聞いたよ。それでもきみは行くんだろう」

「どうだか。俺のやってることに意味が見つかる日が来たら歩くのをやめる、それだけさ。この会話もきっと152回目だ」

数え屋の本当の名前は知らない。本当の生まれも、歳も知らない。ただここで生きていて、役目を見つけた人間だ。

「数え屋よ。なんでお前は数えるんだい」

「それしかやることがないから。歩き屋が歩くようなものさ」

へへ、と笑って酒屋のつくった古い酒をあおった。

「酒屋はどうしてるかな」

「5ヶ月と7日もう彼を見てないなぁ。南西へ行ったから。あそこには小さい村がある。もうここへは来ないかもなぁ…」

生きる意味がある連中はいい。意味のねえ数を数えるのでもいい、生き残っちまったバカどもに酒って現実逃避を売りつけるのでもいい。もう体も長くはない。

「なあ歩き屋、きみはもう行くんだろう、酒屋とおんなじように」

数え屋はどこかすがすがしい顔をしていた。

「歩き屋。実は14日前に、北からビーコンを受信したんだ」

「そいつぁめでたいね」

「…ここから13540マイルだ」

「…お前さんは来ないのかい」

「ああ。もう眠くなっちまってね…。ただが4年と6ヶ月の付き合いだったが、歩き屋と出会えてよかった、お前さんの見たものが俺の見たものさ」

そう言うと、数え屋は柔らかな灰が塩の平原に降り積もるよりも静かに眠りについた。

 

今日はポラリスが出ている。真っ直ぐに歩けばじきに着くだろう。気づけばブーツのかかとに穴が空いて塩が足の指にまとわりついていた。数え屋の代わりに夜が来る数を数えて3年と10日が経つころに北の果ての通信塔が見えた。この世界でビーコンが鳴るのは、新たな命が生まれた時だけだ。少し胸が高鳴るのを自覚せざるを得なかった。休憩が足りなかったせいか、十余年ぶりに鳴ったというその無骨な福音のせいか。

白い地平線の果てに小さななにかが動くのが見えた。小さななにかはこちらに気づき、トタトタと駆け寄った。3、4歳頃だろうか。ずいぶん時間が経ってしまっていたようで、どこで道草を食ってきたのか考えを巡らしていると小さななにかは赤い鼻をこすりながら凛とした声を出した。

「おじいさん誰」

「誰でもねえよ。お前さんに会いにきたんだ。坊主幾つだ」

「数えてない、分かんない」

「それでいい。おら坊主、抱っこしてやろう、プレゼントだ」

小さななにかと一緒に空を見上げた。あたりはすっかり夜で、数え屋のテントをでたあの夜に見たポラリスが真上に輝いている。

「おじいさんはなにしに来たの」

「俺かい?坊主、俺は歩いて歩いて、お前さんとお祝いしにきたのさ」

溢れる涙が頬に刻まれた深いシワを伝い、小さな命のぴんと張った頬に溢れる。小さな子どもはそれを拭う。

「おじいさんどうして泣いてるの」

 「なんでもねえよ、こういう日はメリークリスマスって言うんだぜ」

2017年のポストロック系アルバムお気に入りまとめ

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今日は今年気に入ったポストロック系バンドの新譜について書こうと思う。この間のランキング記事では意図的に省いてしまってるので。

とりあえずアルバムとバンドの紹介文、感想をざっと。

 

 

 

Mogwai / Every Country's Sun

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以前にアルバムの紹介記事を単体で書いたので詳しく知りたい方はそちらを読んでくれたらと思う。

この作品は所謂名盤である。

多作なモグワイの駄作のない全キャリアを通して見てもこのアルバムは比較的上位に位置する作品で、モグワイのこれまでの武器が総動員されているので入門にも最適である。美しく残酷な静寂と轟き、モグワイのアイデンティティが十二分に発揮されている。

もちろん、もしこの間のランキングの選考対象であったなら単独1位だ。

moon-milk-overtrip.hatenablog.com

 

Hammock / Mysterium

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ハンモックのこの作品は、作業BGMの神だ。これを聴けば高確率で精神統一して対象に向かえるし、癒されるので作業後の疲れも少ない。
今迄のはところどころSigur Rós みたいに、あー綺麗!!!ってオォォって逆に集中切れる印象があったり、ノリノリな部分も。だが今作は本当にスッと集中モードに入れて最後のボーカルトラックまで一気に俗世界から離脱できる。

 

Godspeed You! Black Emperor / Luciferian Towers

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これも以前に単体で紹介したアルバムなので詳しく読みたい方はこちらからどうぞ。ポストロックの暗黒帝王と勝手に呼んでるこのバンド、とにかく邪悪感がすごくてめちゃくちゃ美しくて攻撃力も高いというのが魅力なのだが、光の誘惑を受けたか比較的聴きやすい。過去の名盤たちには若干劣る気はするが、それでもかなりレベルの高いアルバム。

ちなみに、このアルバム予約したはいいが、先月ごろ急な金欠に陥ったため個人経営のCD屋さんに放置プレイをかましている。罪悪感が凄くてここ最近は聴いていない。

moon-milk-overtrip.hatenablog.com

sleepmakeswaves / Made Of Breath Only

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ポップさ全開、ほんのりヘヴィーな65daysofstaticって感じのオーストラリア出身のバンド。ちょうど春頃に初めて知って、一個前のアルバムにどハマりしてる内にタイミング良くこのアルバムがリリースされた。さてどうでしょうと聴いてみたら順調にお気に入り。最初は前のやつの方が好きと思ってたけど今は結局このアルバムの方がたくさん聴いてる。内容的には前作の雰囲気違い、より手間のかかった上位互換盤という感じなので気に入ったら前作もどうぞ。ジャケもかっこいい。

 

And So I Watch You from Afar / The Endless Shimmering

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アイルランド出身ののポストロックバンド、ポストロック界のガーディアンズオブザギャクシーことAnd So I Watch You From Afarの5thアルバム。このバンド本当にお気に入りで何を聞いても良いと思ってしまう。

今回は、聞こえる音がシンプルになって、多少ポップさが薄まりかっこよくなった。めくるめくSFスペクタクル感は全く薄まらない。

『終わりのない陽炎』というかっこよすぎるアルバムタイトルの割にはジャケがTwitter映えすぎる。
いつ聴いても楽しいバンド、曲の雰囲気が何も変わってなくても供給があるだけありがとうでしかない😭。

 

Eluvium / Shuffle Drones

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現代の音楽の聴き方を逆手に取って作られた最強すぎる永遠のアンビエントドローン。
三十秒のトラックが23曲入っていてシャッフルリピート再生すると一度限りの曲がランダムで構築されると言うもの。シャッフルでも曲間で必ず繋がってしかもリピート再生なので停止ボタンを押すまで一生終わらない。
65daysofstaticも何か今こう言うランダムな何かをライブでやってるんでしたっけね。

以下は詳しい聴き方for Spotifyです。

 

The Telescopes / As Light Return

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「最近のテレスコープスの作品では一番ポップですね」……って全然ポップじゃない。感覚が狂ってしまってる。みたいなアルバム。さすがに長くやってるだけあって、ドローン、ノイズ、まあそっちらへんのジャンルで見るとかなり良いアルバムである。

ただシューゲイズ復活の文脈でテレスコープスもアルバム出してるの!?言うてる人をタイムラインで見かける度に気の毒な気持ちになった。

いくらちゃんとしたボーカルがあっても、1stや2ndの頃のような曲にはならない、ただのひねくれ隠者である。もうなんかラストジェダイのカイロレンみたい。

確かに今のも良いけど、昔みたいなライトサイドのテレスコープスもいつか聴いてみたい。
もう本当に、これを轟音の括りでシューゲイズ・ドリームポップの年間ベストみたいなんにランクインさせたメディア肝っ玉ヤバイでしょ。絶対引く引く。1人も共感しないんじゃないの。

 

Do Make Say Think / Stubborn Persistent Illusions

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これはかなり良いのでCD買いました。カナダのバンド。アルバム出すの7年ぶりだそうです。
実はBroken Social Scene を聴き始めたきっかけはこのバンド。(ブロークンソーシャルシーンの方がまともに活動してるようじゃアカンくないか?)
Broken Social Scene 同様、お祭り感覚で聴ける。
楽しい。ポストロック界のアーケイドファイアだと一時期言っていたが、ブロークンショーシャルシーンを知ってからその二つ名はお蔵入りになった。

てか何で店に置いてあったか未だに謎だし、そんな良い店に予約放置かますべきではない。

 

A Harbor For Dreams / The Steppe

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アルバムアートワークは割とダサいが曲はめっちゃくちゃ良い。
多分このアルバムはポストロックファンじゃない人にもめっちゃくちゃ響くと思う。
Redditのポストロックスレで見つけたから一応ポストロック枠にしました。
優しくてエモーショナルで、はっきりとしたボーカルもよろし。
たまたま見つけてかなり気に入ってます。このアーティスト他の作品もどんどん聴いていかないと。

 

Daughter / Music From Before The Storm

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今迄まあ好きやけどめっちゃではないバンドの1つだったDaughterだけどこのアルバムは今迄ので一番すき。ゲームのサントラらしいです。
Daughterの暗くて静かな感じを明るいたくさんの音で取り替え、ボーカルの尺とポップさは減らした感じ。
今迄も十分よかったけどこれは声が本当に映えてる。明るいインストも静かなボーカルがあることでうまく曲全体の熱量がバランスされてて絶妙。

今年からはポストロック枠ですね!今迄まあ好きやけどそこまでってくらいだったバンドが急にドンピシャなアルバム出すと運命かな?って思ってしまう。

 

Balmorhea / Clear Language

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今年初めて知ったバンドだけど、調べてみたら割と有名なバンドのようで英ウィキもありました。EITS、TWDY好きにオススメ、映画音楽みたいなところがある。どの曲にもかなり心地よいフレーズがあって、ぼーっとできる場面が少ない。

バンドを紹介する日本語の記事を見つけましたので気になる方は読んでみるといいかもしれないです。

Balmorhea「Balmorhea」〜現実のすぐ隣りに潜む夢見心地な世界 | 公園喫茶

 

To  Destroy A City / Go Mirage

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まだこれしか聴いてないけどドツボにハマっています。
シカゴ出身のエレクトロニカな雰囲気のあるバンドです。ボーカルもあります。かなりかっこいいです。最初らへんの65daysofstaticをエイフェックスツインとモグワイの融合とか言って良いんだったら、このアルバムはエイフェックス控えめモグワイの代わりにGIAAって感じです。カフェオレの作り方みたいな感想しか言えないの癪ですが。

これ以上何と感想を書いていいかわからないので試しにメンバーの髪の毛を調べてみたら全員頭髪がありました。おめでとう。

 

 

 

 

以上になります。

open.spotify.com

 

ポストロックのアルバムの感想を連続で書くのめちゃくちゃ大変でちょっと嫌になりました。好き嫌い、良い良くない以外考えねーわバカ。無理。

ハゲ髭メガネみたいなポストロックというジャンルも散々、来年はもっと視覚的にも推せるバンドに出会いたい。

と言って嫌いになれたら誰も苦労しないよなぁ。だいぶ雑な記事になってしまって申し訳ないのですが、時間があればもうちょっとしっかり追記、訂正等します。

 

by Merah aka 鈴木レイヤ