女子にこそ聴いてほしいジョージハリスン
ビートルズの中でも「ジョンレノン、ポールマッカートニー、リンゴスター……あと1人誰だっけ?」と言われてしまうクワイエット・ビートルことジョージハリスン。(イケメン)
ビートルズの特集など大体気難しそうな文ばかりでビートルズを知りたい現代女子的にはとっつきづらさMAX。
ジョージハリスンはイケメンで且つ女子もうっとりなたくさんのラブソングを書いているというのになかなか見向きもされない。
感情が動かされ、共感できる意見が欲しい…それが女心。(?)
うんちくやロジカルな音楽分析もいいが、たまにはこんな記事もよいではないか。
というわけで一応女である私もちこ(21歳)が現代女子に向けてジョージハリスンのアルバムや曲をオススメしたいと思う。
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『George Harrison』
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まずはジョージハリスンを初めて聴く方にもおすすめなこれ。これを聴いてからすっかりジョージハリスンの虜になった。
このアルバムはとにかくジャケのイメージとぴったりで、陽の光にまどろみながら聴けたらどんなに幸せだろうかと思う。
全体から感じるやわらかさ、優しさ、ノスタルジックさは数ある作品の中でもいっそう素晴らしいものになっている。
愛はすべての人にやってくると歌うイケメンジョージはイデアの塊。
『Extra Texture』
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邦題はジョージハリスン帝国。邦題がやばいからといって聴くのをやめないでほしい。
「Can't Stop Thinking About You」をまず聴いてほしい。感情を吐露させるようにジョージが優しいメロディとともにこんなことを歌っている。
「ぼくって 君のことしか考えられない
君のことばかり想っているのさ
君なしじゃ とても生きてはいけない
君のことばかり想っているのさ
夜が訪れてきても
ぼくは白昼夢を見ているような気分さ
君に会えないと ぼくは気が狂いそう
君への想いを どうすることもできないんだ
朝がやってきて
眩しい陽射しを投げかけても
君がいなければ なんの意味もない
君への想いをどうすることもできないんだ」
最高傑作とも言える素敵な歌詞。涙腺が思わず緩んでしまうようなこんなバラードがジョージハリスン帝国に実は潜んでいるのだ。
『Livling In the Material World』
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ジャケからただようこの禍々しいイメージは聴けば取り払われるはず。
「Try Some, Buy Some」ではどうしても恋ができない青年の前に運命の人が現れるというロマンチックな曲だ。
「ぼくって1人が似合いと思い始めた頃
君を見つけ目が覚めたんだ
それまで便利なことさえあれど
ぼくの心に訴えるものなどなにもなかった
でも君への愛に生き、君もぼくを、そう
ぼくを容れてくれたあの日からは一切が変わった 」
運命の人に出会ってから一変し、悲しみから幸福へと変わるメロディは歌詞ととてもリンクしている。
「That Is All」ではただただきみに愛を尽くして、ただそれだけに生きたい&伝えたい愛の化身ジョージが優しく歌っている。
『Thirty Three & 1/3』
ダサジャケやないか!と侮るなかれ、私が1番推したいメロウなうっとりアルバムだ。
「Beautiful Girl」は一目惚れソングで、
「ぼくに笑いかけるあの子の笑顔をみたとき
ぼくにはあの子しかいないと感じた
あの娘がそっと触れただけで
僕が今まで待ち望んでいた相手だと感じたんだ」ととにかく相手を可愛い美しいとロマンチックでスロウなメロディと共に褒め倒している。
そして一番聴いてほしい曲、「Learning How to Love You」。これもラブソングで歌詞の内容も良いがAOR的なメロディにとにかく心揺さぶられる。これを聴けば必ずジョージのピュアでロマンチックな世界に浸れるはず。
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ジョージハリスンの書く曲は実に念密に作り込まれている。まさに大器晩成型であり、たくさんのヒット曲というよりは一曲一曲に集中する職人だ。
ポールのような天才的な才能や、ジョンのようなロックン・ロールスターといったような派手さもない。
ジョージの魅力はギターや歌のうまさといった技術面ではなく、哲学と悟りの末に行き着いた境地で醸し出される柔らかな佇まいと色気と艶やかさである。
ジョージの作品は精神の問題だからこそ端的で論理的に解釈するよりジョージのイデアな世界に浸り、楽しむのがより作品の真理に近づくのではないだろうか……と熱く語ってしまったが、とにかくみんなも上記したジョージハリスンソングをデート中聴かせてくれる素敵な人とめぐりあって欲しい。
もちこ