Apollo96

地球の月から文化共有。音楽、映画、文学、旅、幅広い分野を紹介します。時々創作活動も。

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Gengahr、期待のゴーストタイプ新人を早くHCWに呼んで欲しい。with マサヤさん

お久しぶりです。

今回はゲストをお呼びして対談形式で記事をお届けしようと思う。初めての試みです。
お客さんは有名人とかではない。ぼくのお友達で特別このバンドに思い入れがある人がいて、是非話を聞きたかったのだ。たまには他の人の意見を組込むのも良いだろうし、ぼくの知らない話もたくさん聞けるだろうし楽しみだ。


今日紹介するのはロンドン出身のバンド、ゲンガー。やはりバンド名はポケモンのゲンガーから取られてる。1枚目のアルバムA Dream Outsideは2年前リリースされ、来年3月には2ndアルバムがリリースされる予定になっている。
ウルフアリスのサポートアクトとして去年あたりボチボチSNSに映りこんでいたので知っている人は知っているだろう。それ以前にはAlt-JやThe Maccabeesのサポートアクトも務めていたそう。
彼らの音楽は、ジャンルで言うとインディーロック、サイケロック、シューゲイザーといったところだ。こうラベルを貼ってしまうとどこにでもいる普通のインディバンドのようだが、ぼくは他と一味違うバンドだと確信しているし、かなり期待もしている。
聴いた瞬間にゲンガーの音楽には言葉に表現しづらい良さが十分詰まっていると気づいた。
今日はなかなか紹介しづい彼らの魅力を全力で言葉にしていこうと思う。

 

 

 

www.youtube.com



ーー「こんにちはマサヤさん。イギリス旅行からおかえりになったばかりで、バタバタしてる時にわざわざありがとうございます。今やっとじわじわと人気が湧き始めたイギリスのロックバンドGengahrについて、今日は色々お話したいと思って。
ついに2ndアルバムのリリースも決定したことですし是非このタイミングでみんなに紹介したいです。」

ーマサヤ「ええ。新曲を聴いている人もあまり見えないですし、この機会にぜひ協力したいです。」

ーー「では早速ゲンガーの話に移りましょう。最近、サイケでノイジーなインディーロックバンドって世界中に腐るほどいると思うんです。だいたいどのバンドも同じような感じで色々聴いてても正直すぐ飽きちゃうんですよね。でも彼らの音楽って、何かちょっと違うじゃないですか。
実際、ぼくは、マサヤさんにバンドを教えてもらったのが去年の春あたりでそれから結構経った今でも比較的頻繁に聴いているんです。人に勧められたバンドってよっぽどなことがないと好きになれないのに、なぜかゲンガーは素直にハマっちゃいました。」

ーマサヤ 「自分の紹介で聴いてくれてありがとうございます。とても嬉しいです。ゲンガーを知ったきっかけはHosttess Entertainment の広報ツイートです。当時ホステスは時々新しいバンドをTwitterで紹介していて、その時はFill My Gums With Blood のミュージックビデオが紹介されていました。それを聴いてあの独特の世界観に一目惚れしました。結局ホステスから1stの日本盤リリースはありませんでしたが。」

(アポロ96がサボりフェーズに突入している間にホステスからのゲンガーPRが再開されなんと2ndアルバムの日本盤リリースも決まった様です。ありがとうホステスさん。)

 

www.youtube.com


ー「あんなに巷で話題になっているのに日本盤は出てないっていうのが不思議ですよね。せっかく日本が誇るポケモンのキャラクターからバンド名が取られている上、本人らもかなりの日本好きを公言しているバンドなのに未だに来日もないままでとても残念です。Gengahrの曲ってとてもファンタジックで優しく聴こえるのに、どこかからはっきり狂気というか激しく幽玄な潮流を感じられて少し怖く感じるんです。ゲンガーがゴーストタイプのポケモンなので本当にピッタリ。」

ーマサヤ「新曲のCarryonは屍肉って意味ですしね。」

ー「ゲンガーの音楽を形成するアイデンティティと言えるぼやけているようなのに存在感のある震えるようなギターとファルセットのボーカル、まくし立てるような緊迫したリズム隊の兼ね合いは本当に病みつきになります。」

 

youtu.be


ーマサヤ「Haunter やTrampolineで使われてるカシオのミニキーボードも忘れちゃいけませんよ!
あっ、Embersのライブ映像見たことあります?リズム隊の話でピンと来たのですが、あの曲のドラムは本当に素敵です。歌詞に添うようにフェードインして、焦燥感を掻き立てるあのドラム。ライブだとそれがかなり化けて出てます。新曲のCarrionもEmbersのような要素を備えていて、新譜が楽しみです。」

 

youtu.be Embers の演奏は6分頃から


ーー「Embersのライブ映像を見たのは初めてなのですが、予想以上の化けっぷり。というかドラムもそうですがギターのジョンもキマってますね。これは本当に生で観たい。

そう新譜出るんですよね遂に。マサヤさんずっと待ってましたもん嬉しいでしょう。2ndアルバム、僕も本当に楽しみです。1stシングルのCarrionからは今までのGengahrよりダイレクトな力強さを感じました。MVも本当に曲に合っていて最高。やっとGengahrの新しいアルバムが聴けるんだなってワクワクでいっぱいです。あのどんどん突き進んで行く感じ、ミステリアスな音色、本当に素敵です。」

ーマサヤ「で、もう一つの新曲Mallory、あの曲は1stの雰囲気を引き継いでいますが、実はGengahrの前身バンドであるZen Arcade のスタイルを継いでる曲もいくつかライブで演奏されているんです。Zen Arcade はより正統派のインディロックで今のゲンガーとはだいぶ違うのですが、1stアルバムである程度地位を築いた彼らなら次作でそういう一面を見せても大丈夫なんじゃないかと思います。」

Zen Arcade - 'In Emerald' - NMEwww.nme.com


ーー「ふむ。確かに。確かにZen Arcade 時代の曲はよく言えば聞きやすくパワフルですが、悪く言えば普通、一度方向転換が必要だったというのも理解できます。

違った一面を見せてくれるゲンガーが楽しみです。
そういえば彼ら曲だけでなくアート面も自分たちでプロデュースしてるんでしたっけ?ぼくはそういう出来る限りを自分たちで作品をプロデュースするスタンスのバンドがとても好きです。コンセプトも固められますしね。」

f:id:Apollo96:20171209154024j:plain(これは展覧会のポスター)


ーマサヤ「アートワークにはベーシストのヒューの描いた油彩が使用されています。ヒューは確かSlaves、ボンベイバイシクルクラブ、Alt-Jのメンバーと展覧会をやったりもしてました。」


ーー「ドリーミーでファンタジックでありながらダークでミステリアス、あの絵はまさにGengahrを象徴する空気感を語り尽くしていますよね。そういえば新譜の予約特典が何らかの植物の種で、不思議ちゃん度合が上限値を突破していることを実感しました。新譜楽しみです。」

ーマサヤ「そう、種子!特典の種から何が育つのか楽しみです(笑)。
美しくドラマチックな流れを持つゲンガー独特の音楽、あのぼやけた輪郭の音色の向こう側に潜む彼らの魅力を、是非2ndアルバムWhere Wildness Growsでも満喫したいですね。」

 

〜完

www.youtube.com  最新のシングル曲、ふわふわと踊りたくなる一曲です。



とても楽しかったので新譜が出たらまたマサヤさんをお迎えして記事にしたいと思います。
すっかり寒くなりましたが、みなさんお風邪にお気をつけて。ぼくは最近鼻水が止まりません。それではまた近いうちに。

by Masaya、Merah aka 鈴木レイヤ