Apollo96

地球の月から文化共有。音楽、映画、文学、旅、幅広い分野を紹介します。時々創作活動も。

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アジアのヒップホップシーンがアツいぞ

最近米ビルボードチャートでアジアのアーティストとして初めて首位を獲得したBTSを筆頭にアジア産の音楽が世界を騒がせているのはもうご存知だろう。

というわけで今回は掘れば掘るほど面白いアジアのヒップホップシーンについて紹介させてもらおうと思う。

 

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まずは中国。

先日上げられたLil PumpのButterfly Doorsの歌詞の中にアジア人を侮辱する内容の歌詞が含まれていると話題になり中国のラッパーたちがdis曲を次々と上げていったのだが、それを聞いた私はレベルの高さにとにかく驚いた。

 

その中でも四川成都市を拠点にするChengdu Rap Houseというクルーの中にAnsr Jというラッパーがいるのだが、彼のdis曲がとにかくカッコイイ。

 

youtu.be

 

ちなみに日本でも知られているHigher BrothersもこのChengdu Rap Houseから結成されたらしい。

 

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見た目からしてもかなり個性の強い中国のミーゴスとも称されるラップグループ。

彼らはニューヨークを拠点とする「88rising」というアジアのカルチャーを発信するメディアプラットフォームの中のラッパー集団だ。

この「88rising」は今アジアにとどまらずアメリカやヨーロッパでも急激に注目を集めている。

 

 インドネシア出身のRich Brianもこの「88rising」 で人気のラッパー。

 

youtu.be

 

この「Dat $tick」はシリアスな曲調とクールなラップとは裏腹にRich Brianがピンクのポロシャツをタックインしてウエストポーチ姿で登場するというギャグ感満載のMV。

 

彼は義務教育を受けずにYoutubeで英語を独学で学んだりといろいろぶっ飛んだ面白い子なので気になった方はいろんなインタビュー記事があるのでぜひ見てみてほしい。

 

 

現在の韓国のシーンはというとやはり世界で大流行中のK-POPが目立つ。

国内の市場が狭い韓国は必然的に海外に目を向ける事になるわけだが、その海外志向の戦略が見事にハマって世界で盛り上がってきたというのがこの世界進出の理由として考えられる。

韓国で外国語の音楽が解禁されてまだ20年ほどしか経っていないことを考えると恐ろしい快挙だ。

 

韓国ヒップホップシーンはというとオシャレで映え感満載なヒップホップはもちろんゴリゴリのKeith Apeのようなヒップホップもある。

 

youtu.be

 

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ちなみに冒頭でもBTSについて少し触れさせていただいたが、コリアンカルチャーを世界に普及させ、注目させた彼らはあのピッチフォークでもしっかり評価されているのでアイドルだからと言って舐めてはいけない。

pitchfork.com

 

 記事でも語られているようにこのグループにはラッパーが3人もいるのだが、それぞれがソロの活動でミックステープをフリーで配信したりとかなりヒップホップカルチャーを意識しており、アイドルだけではないアーティストとしての一面もある。

 

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このようにアイドルとアーティストとの線引きが無いため音楽のレベルも高く、多様性があるのがこの国の音楽シーンの面白さとも言えるだろう。

 

そしてちょっと韓国っぽいテイストのオシャレなサウンドを使ったØZIのB.O.。

 

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ØZIは台湾のアーティストでありヒップホップからR&Bまで幅広い音楽の作品を手がけている。

 

こういう韓国っぽいテイストは日本のSweet William&Jinmenusagiのso gooでも使われているが、このフロウやトラックの雰囲気は最近の流行のようなものなのだと感じる。

 

youtu.be

 

 

 そしてSweet William&Jinmenusagiに引き続き日本のヒップホップクルーについても語っていきたい。

 

youtu.be

 

このイントロは聴く人が聴けばわかるだろう…そう、「タクシードライバー」のテーマである。

彼らはサンプリングのチョイスがクソハイセンスな世田谷出身の幼馴染からなるHood愛溢れるクールなシティー派集団、「KANDY TOWN」だ。

 

youtu.be

 

クルーの一員であるRyohu(大好き)のバンドセットによる最高なライブの様子。

 

youtu.be

 Ryohuが参加してるDony JointのGood Timesで使われているサンプリング曲も山下達郎の「Sparkle」のようだが実際は違うらしい。(なんだろう)

 

…といったようにアジアのヒップホップシーンについて触れてきたが、音楽がネットやストリーミング配信を通じて国境を越えボーダーレスに触れていける今、カルチャーオタクの一員としてさらにグローバルに発展していくアジアの音楽シーンに目を向けていきたいという思いでこの記事を書かせていただいた。

ヒップホップを通じてグローバル化が進む若者のカルチャーについて興味を持ってくれたら嬉しく思う。

 それではまたいつか会いましょう!

 

もちこ