Apollo96

地球の月から文化共有。音楽、映画、文学、旅、幅広い分野を紹介します。時々創作活動も。

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The 1975 の Music For Cars を徹底予測

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いよいよThe 1975 の3枚目のスタジオアルバム、Music For Cars のリリースが迫ってきた。10年代のスターThe 1975 は三枚目のアルバムでどのように化けるのだろうか。

今回は今までに解禁された情報とこれまでの彼らの発言を元にMusic For Cars の内容を予測していきたい。

熱心なファンなら既にご存知だろうが、今度リリースされる3rdアルバムである『Music For Cars』は、セルフタイトルのデビューアルバム以前にリリースされた4枚のEPのうち3つ目に当たるもののタイトルと一致している。もちろんどちらも三枚目であるという共通点からも、これが単なるお気に入りワードの流用とは考えられない。僕自身、今度のアルバムは『Music For Cars EP』から何らかの要素を継承するのは間違いないと見ている。ここで『Music For Cars EP』の内容を復習しておこう。

このEPは彼らの一番のヒット曲であるChocolateを初めて収録した作品でもある。しかし次作を予測するに当たってこのEPで最も重要視されるべき要素は、EP全体を覆うアンビエントな空気だろう。ブライアンイーノ譲りのタイトル通り、一曲目のAnobrain から3曲目のHNSCC、4曲目のHead.Cars.Bending、5曲目のMeに至るまで、Chocolate 以外の全ての曲にアンビエントの要素が存在している。実際に昨年のアルバム制作に関してのインタビューで、多数のアンビエントミュージックを既に書いていると明かしていた。今現在ホームページのカウントダウンに使用されている音源ももれなくアンビエントなので逆にテーマとなる音がガレージサウンドとかだったら僕は腰を抜かすと思う。

また、2ndアルバムとデビューアルバム以前のEP4部作をよく聴きこんでいる人は知っていることではあると思うのだが、The 1975 は既にEPに収録した曲を叩き直して2ndにいくつか忍ばせている。シューゲイズリスペクトのLostmyheadはFacedown EPのオープニングを飾る表題曲のオリジナルバージョンの再録、The Sound のサビはSex EPのオープナーIntro/Set3 から。この傾向を見ると次作にも未発表曲の録り直しだとか、Music For Cars EPからの直接の引用もあり得るだろう。例えばChocolateの歌詞のオマージュなんかが登場したらマジでアツイよな!!

 

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また、マシューヒーリーは「今度のアルバムは一つの金字塔的作品、歴史に残る三枚目、『OK Computer』、『Queen Is Dead』に匹敵するものでなくてはならない」と語るほど次のアルバムに入れ込んでいる。マシューヒーリーの着地点として掲げた二枚の歴史的作品と次作『Music For Cars』の奇妙な関連性に既にお気づきになっている方はいらっしゃるだろうか。

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Cars、車というワードとOK Computer、Queen Is Deadの関連性。Music For Carsというタイトルは、RadioheadのAirbag、The SmithsのThere Is A Light And The Never Goes Outの歌詞に悪役として登場する車たちを揶揄するものなのかもしれない。ドイツ車、10トントラック、2階建てバス、あれらの為に書かれた音楽というのがThe 1975 の3rdアルバムであるとすれば、これまたこんなにアツイ展開はない。

 

ここからは彼らのアルバムのあれこれをほのめかすビジュアルであったりポスターなどに着目して話をしていこう。

まず一つ目がマシューヒーリーの見た目の変化。

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ツーブロクソイケメンからボサボサパーマのアセクシュアルな見た目へと変貌したファーストからセカンド、そこには明らかなイメージチェンジがあった。ファーストアルバムに連なるツアーでは、公的存在として世界中の女性に黄色い声援を投げられるという立場に苦悩しステージ上で「オレはあんた達を愛してるけれど、あんた達にはオレのことを愛してるなんて言う資格はないんだよ!!」なんて言い散らかして大泣き崩れるような場面もあったし、これからこのバンドやってけるんだろうかって思っていた人は多いだろう。そんな中、ツアー後に解散疑惑の騒動があり、僕たちは大層嫌な汗をかいたものだ。

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その後に現れたのは派手なピンクに包まれたボサボサ髪にドラァグクイーンのような化粧のマシューヒーリーだった。そしてThe 1975が撃ち放ったのはLove Me(愛してょ)というタイトルの、80年代風のエグいポップチューンだ。人間マシューヒーリーはセカンドアルバムでマッティという名のロックスターのペルソナの下に隠れ、メンヘラという一面をうまく対処したのだ。ゴスごっこをやったりプリンスごっこをしたりとなかなかI Like It When You Sleepツアーではマッティというキャラが様になっていた。

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Music For Carsで彼はどう変わったか。数か月前に短髪にブリーチして紫色に染めちゃってみんな巣鴨だ巣鴨だとネガティブな意味で騒いでいたが、安心してほしい。今月に出たよりちゃんとしたビジュアルは赤髪(エクステ?)。マイケミカルロマンスのジェラルドウェイだったり、パラモアのヘイリー嬢を彷彿とさせるシャキッとした直毛。リードシングルはより00年代的なエモ~い奴になるかもしれない。それがアンビエントな曲の中に燦然と輝くのを想像するともう射精してしまう他はないのではないだろうか。

今回ポスターだったりも何種類もあふれ出ている。共通してみられる言葉は「A Brief Inquiry Into Online Relationships」、ネット交友に関しての簡単な調査というもの。FallingforyouのMCで「この曲だけでいいからスマホ下して画面通さずに直接オレ達を見てくれ」って毎回言っていたり、A Change of Heart に「彼女はサラダの写真を撮ってネットに挙げた」って歌詞があったりと、ネットのあれこれには前からあからさまに嫌がってる様を見せていたり、皮肉を飛ばしてたりという感じだったからまあそういうことなんだろう。ISAIAH 6:9-10 と聖書の1節を示すようなポスターもあるが、気になる人はイザヤ六章九~十節を検索してみてほしい。そうしてもらえると何となくコンセプト的なものが見えるはずだ。

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3rdアルバム『Music For Cars』が1st『The 1975』、2nd『I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It』と続く連作の最終章になるであろうという発言から僕は今度のアルバムにも、てっきりこれまでと同じくネオンロゴのアルバムアートワークがあしらわれると思っていた。しかし、SNSやポスターのロゴ、カウントダウン等のフォントの方がHelvetica風のサンセリフ体、Swisse Int'lに変わっている。今までの可愛らしいCentury Gothic系のものと印象がガラッと変わった。ファーストセカンド間でもブックレットのフォントにCentury Gothicからオリジナルのフォントへのマイナーチェンジがあったものの、今回はそれどころではなく随分違うから、ジャケ自体もひょっとすれば全く違う雰囲気のものになる可能性がある。僕としては今まで通りの方がいいのだけれど。

 

最後に、今まで通りのアートワークであるとすれば何色になるかという僕の大胆予想を聞いてほしい。

黒字に赤ですね。

彼らの次のアルバムは21世紀のロックミュージックのシンボルになり得るだろう。きっと成し遂げてくれるものだと僕は信じている。新しい曲を聴くのが楽しみで仕方がない。

 

 by Merah

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Snow Patrol について。

あなたは音楽を聴き始めたきっかけを覚えていますか?たとえば、僕の場合だとわりとはっきり音楽が生活の中に入ってきたなって感じた時期を覚えています。今日はそのきっかけとなったバンドについて。

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もちろん赤ちゃんの頃も、幼稚園に行ってた頃も、小学生の頃もなんらかの音楽はかかっていたし僕はそれを聴いていた。テレビの歌番組で気に入った曲を時々歩きながら歌うこともあった。しかし、それらの時期の音楽は、僕にとってそこにあるから聴いていただけの音楽で、自分から手を伸ばして聴いた音楽ではなかったと思う。

自発的に、ちゃんと聴くべくして音楽を聴き始めたきっかけというのが僕にはあった。しっかりと覚えている。中学の頃だ。当時僕は音楽にはほとんどと言っていいほど興味がなかった。唯一(唯二)Perfumeとレミオロメンは気に入っていた覚えがあるけど。

部活の友達にYouTubeの音源を落とせる奴がいて、そいつが落としたドラマの主題歌とかCMに使われてる歌のmp3をみんながPSPに入れて聴いていた時代だった。今思えばそれはそれで悪くない日々だったかもしれない。部活帰りに、工場の駐車場とか閉店して久しい駄菓子屋の自販機前に座りこんで、PSPでモンスターハンターをやったり音楽を聴いたり、それが学校にばれてPSPを没収されたり。

話を元に戻そう。僕が真剣に音楽と向き合ったきっかけは音楽以外の文化媒体だった。当時僕は学校に持って行ったのがバレて大目玉食らうくらいゲームも好きだったけれど、本や映画がもっと好きだった。それこそゲームと音楽の熱中度はちょうど同じようなもので、当時の僕にとってそれは所詮流行っているから摂取しているだけの弱々しい文化だった。

中学生になって僕はよりレアリスティックな小説を好むようになりその中でビートルズに出会い、アメリカのヒーロー映画に夢中だった僕はSnow Patrol に出会った。今日は後者、Snow Patrol (以下スノウパトロール)について書こうと思う。

 

 

 スノウパトロールは1993年にスコットランドで結成されたロックバンドだ。ベルアンドセバスチャンとかトラヴィスと同系統の、優しい、ガツガツしてない暖かさがあるバンドだ。

僕が彼らを知ったきっかけは映画であると上に書いたばかりだが、スパイダーマン3のエンディング曲がスノウパトロールなのである。

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この曲を聴いて、音楽って優しい、音楽って助けてくれる、頑張れるような気になるし、こういうのもっと聴くべきだよ!と思って僕はインターネットで音楽を漁り始めた。そして、もう一つの入り口であったビートルズとの関連を意識しつつ、そのまま徐々にイギリスのロックにのめりこんでいったのだ。それからというもの音楽が常に僕のそばにい続けている。

スノウパトロールの音楽を聴いて僕が思い浮かべたのは、ロウソクの光に照らされる部屋の中で人が話している、笑っている、そんな夕食後のひとときだった。ひょっとしたら部屋はロウソクではなく蛍光灯で照らされていて、テレビの音が聞こえているかも知れない。まあ、何であれ人は笑っていて、その時間に悪意のようなものは感じられないのだ。

しかし突然静かにロウソクの明かりは消えてしまう。カーテンに投げられていた影も揺れるのをやめてしまう。世界はさっと静かになってしまう。冷たい風に吹かれて、僕はよその家明かりを通りすがりに覗いていただけだったことを思い出すのだ。

僕はこの曲を聴き終わると同時にいつもとても寂しくなってしまう。

きっと僕がスノウパトロールを聴き始めた時季節がたまたま冬だったから、下校中に数え切れない家の窓の前を通り過ぎていたから、パブロフの犬みたくそういう情景を思い出してしまうのかもしれない。

しかし、スノウパトロールとバンド名に雪とついているし、パトロールって何かをうろうろして見つめていそうだしこんなのもあながち間違いではないのではないのではないかな。とにかくこのバンドからは人の温かさと孤独の対比みたいな音が響くのだ。しかしその孤独もそこまで悲しいものではない。

 

スノウパトロールは日本でこそイマイチ名が知られていなくて来日も少ないのだが、信じがたいことに海の向こうでは大人気、本国イギリスでは国民的知名度を誇っている。SNSアカウントにはいつもたくさん「早くアルバムを作って」とコメントが来ていて、それを見るといつもその事実を思い出した。コールドプレイまでとはいえないにせよ、あの手のロックファン以外にも馴染みのあるようなバンドなのである。(ちゃんとアメリカでも売れている)

七年ぶりにリリースされた今度のアルバムは通算七枚目である。当然これだけの空白があれば待望の新作といわれてもピンと来ない人も多いだろうし、25年のキャリアを簡単に解説をしながらおさらいして行こうと思う。

 

Starfighter Pilot 1997年

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 これがスノウパトロールがリリースした最初の楽曲、スターファイターパイロット。SFなタイトル通りにそこそこスペイシー、なかなかファンシーな一曲だ。このビデオに写っているメンバーに現在も在籍中なのはドラマーのジョニークインとボーカルのギャリーライトボディのみである。

スノウパトロールの核はギターボーカルにして作曲者のギャリーだ。見るからに陰気そうで雑魚い、なかなか信用に足る外見。

今でこそ大人気のバンドであるが、彼らは売れるまでに結構な年月の下積みを経験している。結成したのが1993年、スターファイターパイロットや1stアルバムのソングフォーポーラーベアを録ったのが1996年ごろ、どうもそんなに売れなかった様。

この当時の彼らの音楽は、今のものより荒々しくハジけんばかりにロックしている。ストリーミングに加入していない人は、これらの現在流通が少ない曲たちを聴くために中古CD屋を巡ってほしい、なんて言わない。この記事のサムネにもなっている黒い方のベストアルバムにかなり初期の音源も入っているので是非それを聴いてくれたらと思う。大概のツタヤにもあるはず。

その後2ndアルバムを2001年にリリースするも、それも売れない。結局彼らはレーベルに下ろされてしまった。

今あまり見かけることのないこれらのアルバムも、売れっ子になった後のアルバムを聴き倒したあとに聴いてみるとなかなか意外で、ハマる。個人的には後回しでもいいかなとは思うからまずはベスト盤でよろしいよこの時期のは。スタジオアルバムの完成度がそれほど高いバンドでもないし。

 

How To Be Dead  2003年

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彼らの一番のヒット曲であるRunを収録したメジャーファーストアルバム『ファイナルストロー』は2003年にリリースされた。これは十年もの下積み時代を経て、彼らはポリドール傘下のフィクションレーベルに籍を移しやっと世間に才能を見せ付けた作品である。

メランコリーとノスタルジーを砕いて紙で巻いて火をつけたような、めちゃくちゃ心にグッと来る作品で、僕が一番好きなスノウパトロールのアルバムでもある。寒空の下、一人でこの音楽を聴いていると、すごく寂しいことがなぜか心地よく思えた。

このバンドの曲はどれもこれもすごく優しくて暖かいのに何故かとても寂しい。きっとそれが共感に共感を呼び大ヒットを呼んだのかもしれない。

タイトルのファイナルストローは、6曲目のチョコレートの歌詞にある言葉だ。(歌詞を読んだものの僕はイマイチ意味がわかっていない。)

実は、チョコレートのビデオはあの(500)日のサマーの監督であるマークウェブによって撮られていて、それがなかなかバンドの世界観を象徴しているのでぜひ見てほしい。

 

しかし、このアルバムから僕が特に紹介したい曲はRunでもChocolateでもなく、オープニングを飾るHow To Be Deadだ。シンプルな造りの曲だが、一個一個の音がするっと心に忍び込んでくる。

ラジオかなんかの音とか、ギターとか、家電のスイッチを押したような音とか、いろんな雑音がミックスされた最初の10秒に僕が感じるのは生活だ。身体より外の世界の音。あるいはそれは僕自身の生活から起こる音なのかもしれないけれど、それは身体より外の音に聞こえる。

そこにチーンと鉄琴の音が鳴って、その瞬間からギターの音なり、変な電子音なりは身体の内側に入り込んでくるのだ。静かに歌うギャリーの声は切実に何かを欲しているようで、困り果てているようで、切ない。

第二ヴァースでコーラスが加わって、それまで行き場を失った蛍のように飛び交っていた小さな音が間奏でまとまって大きく広がっていく。きっとこの曲の、音を映像なんかにできたらすごく美しくて見惚れてしまうと思う。

内面での闘争がテーマになっている歌詞も素敵だ。

 

Open Your Eyes 2006年

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メジャー二作目となったアイズオープンで彼らの地位はより確固たるものとなった。このアルバムをスノウパトロールのベストアルバムと呼ぶ声も多い。スノウパトロールを初めて知った方はこのアルバムと前作ファイナルストローをまず聞くのが妥当かと。

ファイナルストローが内省的で俯きがちであったのに対して、アイズオープンはより前向きでダイナミックだ。U2とかR.E.M.からの影響も色濃い。悲壮感や寂しさにシンパシーを感じるような前作から3年足らずでどうやってこうも力強く変われたのか。

「結局のところネガティブな感情そのものを悲観的に見るべきではない、それはそれとして自分の一部と認めてさ!」みたいな、「寂しさありきの人生をてくてく歩いていこうぜ!」みたいな、そんな感じなのではなかろうか。あくまで僕がこのアルバムから感じるものはポジティブな応援だ。

一番お気に入りの曲は最後から2曲目のOpen Your Eyes。

Open Your Eyes のミュージックビデオも好きで好きで仕方がない。静かに、しかしかなり飛ばして走る車のビデオは、かなり無機質で、だがその分、さっと気分に作用する。気だるい朝にシャキッと目を開けたいときにはぜひ思い出して再生してほしい。

 

The Lightning Strike 2008年

www.youtube.com これは三曲続きの組曲のうちの最初の一曲。

5枚目のこのアルバム、実は僕が生まれて初めて購入したCDで、当然一番思い入れが強い作品である。しかし私情を差し引いて概評を述べると、総集編、集大成、完成系というようなところだと思う。ファイナルストローとアイズオープンを聴いて、めちゃくちゃスノウパトロールが気に入ったわけでなく、まあ良いバンドだね知っといて損はないよという程度の人は正直スキップしてしまっていいかもしれない。

これをスキップしたらそのまま次のアルバムも飛ばしてしまって、二つのベストアルバム(黒い方は初期二作から今作までの曲を、白い方はメジャーデビューアルバムのファイナルストローから次作までの曲を収録している)を聴いてもう予習は完璧。あとは新譜を待てば良いと思う。

スノウパトロールがめちゃくちゃ気に入ったよという人はこのアルバムも絶対に聴くべきだ。

境地的な味わいがある。コールドプレイで言うとViva La Vida、ミューズでいうところとレジスタンス、キラーズならDay & Age 的な作品だ。そこまでハマってないならベタな作品に思えるだろうし別にシングル曲以外は聴かなくて良いかとも思っちゃうけれど、好きな人は下手したら一番気に入ってしまいかねない。隅々から「360°以上回った時にだけ出るダシ」が染み出し染みついているような作品だと思う。

このアルバムの見所はなんといっても終盤三曲の恍惚だろうと思う。しっかりとクライマックスへ向け畳み掛けてくる。メジャーデビュー前の作風を思い起こすローファイサウンドのEnginesに、一番のスピードを誇る疾走パートDisaster Button(僕がスノウパトロールのキャリアを通して一番好きな曲)が来て、最後に大曲The Lightning Strikeでピーク状態のフィナーレだ。

The Lightning Strike 、何と、アビーロードのクライマックスよろしく複数の曲が繋がっていて、キャリア最高レベルの美しさを保ったままフィナーレへ進んでいく。

The Lightning Strike は明らかにスノウパトロールにとって一つのピークであるだろう。(個人的には現状もってここが最高点だと認識しているが、来たる新作のでき次第ではサブピークであったと書き直さなければならないかもしれない)

 

This Is'nt Everything You Are 2011年

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2011年にリリースされた6thアルバムFallen Empires は、現時点で最も新しいスノウパトロールのアルバムだ。今までとかなり方向性が変わってシンセの音がアルバムを通し軸として存在していて、当時僕はその新鮮さにかなり心を躍らせその後のバンドの進む方向に大きな期待を寄せた。

アメリカでレコーディングされただけあってかなり音は明るめなのだが、なかなか上手く行ってなさそうな雰囲気が染み出していて聴いていると心苦しくなる。

フロントマンのギャリーによると、彼はこのアルバムの曲を書く際に大きなライターズブロックを経験したそうだ。なかなか思うように曲の書けない期間にR.E.M.のフロントマンであるマイケルスタイプに助言をもらったり、同じくR.E.M.のギタリストであるピーターバックと一緒にサイドプロジェクトを起こしたりと、先輩たちにたくさん助けてもらったらしい。

リリースされた当時は、「次のアルバム用の曲はもう書き上げられていて、あとはレコーディングをするだけ。今作ラストの曲名が括弧書きでプレリュードとなっているように、それが次のアルバムの一曲目になる。」とまで明確なヴィジョンを語っていたにもかかわらず、結局その曲たちは没にされてしまったそうだ。その後のインタビューで2015年には完成すると延期されたのが更に複数回延期され、結局2018年になってしまった。7年も待つことになるとはまさか思っていなかった。(当時一緒に北米をツアーしていたノエルギャラガーはあれから二枚、ジェイクバグは三枚もアルバムを出しているというのに。)

 

Wild Horses 2018年

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やっと今年、七枚目のWildnessがリリースされた。ニュースが来た時にリリース日に加えアートワーク、先行シングルまで発表されたのだからさすがにもう延期はないかなと思うと、ホッとしたものだ。最近のインタビューではギャリーが再びのライターズブロックに加え、大層な鬱まで患っていたと明かされている。前作に続きなかなか厳しい状況で制作された作品であることが察せられるが、そんな時に作られた作品だからこそより強く聴き手を勇気づけてくれるのではないだろうか。昨日やっとアルバムを聴いて、僕はスノウパトロールがこれからも最高のバンドであり続けるということを確信した。今年は毎日このアルバムを聴いて心を健康に保って生きていきたい。

(僕が長いこと記事を書かなかったのもある種のライターズブロックといえるのでそういうのも癒してほしい。本当に頼りにしている。)

 

by Merah

フォーテットの原曲食いなリミックス選集

前回はフォーテットがアホな別名義で発表している楽曲たちの紹介をさせてもらった。そこでもちらっと触れたが彼はオリジナルの音楽を作るのと同じくらいリミックスでも有名で、時には原曲に勝るほど素晴らしいようなリミックスをやってしまう。そこで今日は彼のリミックスワークの中から僕のお気に入りを選りすぐって紹介したいと思う。

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基本的に好きなバンドの日本盤ボーナストラックがリミックスだって聴くと、それなりに気分を落としてしまうし、聴いてもあんまり良いなと思うことが少ないというのが世の常で、ボートラは未発表曲かシングルB面曲であれ!と実際僕も言ってしまうことが多い。

しかし、フォーテットがリミックスをしているとなると「どれどれ、今回は多少お金を払って輸入盤ではなく日本盤を買おうかな」という気分になる。それほどに彼のリミックスは素晴らしいのだ。

何て言うか、彼のリミックスはまるで既存の曲を使って自分のオリジナルの曲を作っているようで、ただのリミックスには聴こえない。だから、フォーテットを好きな人が聴くと、時に原曲よりも良いじゃないかという感想を抱くことさえあるということである。原曲を知らない人はなるべく聴いてほしくない、おかしなイメージがついてしまい原曲が入ってこなくなる。なんと言ってもリミックスは原曲ありきだ。

とにかくここから僕のお気に入りフォーテットミックスを羅列してそれぞれに感想をつけていく。

Skttrbrain - Radiohead

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これは言わずと知れたレディオヘッドの名曲Scatterbrainのリミックスだ。僕の中でフォーテットのリミックスといえばまずこれが頭に浮かぶ。

フィルのドラムとジョニーのギターが醸す静かな雰囲気、トムヨークのはっきり美しい歌、エドの奏でる雫のような音が素晴らしくて本当に素晴らしいというのが原曲。終わりに近づくにつれ絡まり合うジョニーとエドのギターが心をギュッギュと締め上げエコーのかかったトムヨークの声が空気を貫いてという調子で、もうこんなのいくらリミックスしてもこれ以上は良くならないよとしか思えなかった。

しかしまあ聴いてみれば、換骨奪胎という四字熟語はこのためにあったかというような豹変具合。全く違うパーカッション、改造されたギター、その上でとりあえずトムのボーカルだけは元のまま、まるで別テイクである。とりあえずボーカルにだけでも安心して聴いていると、後半はトムのボーカルさえもリズム隊の一部になってしまっており、一番の見どころもフォーテットが取ってきてつけた音に乗っ取られているという有様だ。しかしそれでいて惹き込まれる。

The Motion Makes Me Last - Eluvium

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Eluvium はポストロック方面にいるポストクラシカル系のアンビエントミュージシャンで、昨年僕のポストロック年間ベストの一枚にもあげさせてもらったので聴いてくれた方もいるかと。癒し全振りのミュージシャンであることは Explosions In The Skyのハゲ担当と一緒にサイドプロジェクトをやっていることからも察せられる事実だ。(サイドプロジェクトのInventions のリンク置いておきます。スポティファイInventions by Inventions on Spotify、ユーチューブInventions - Entity - YouTube)

はて本題のリミックスに関してだが、これだけは原曲を聴いたことない人でも聴いていただいて問題ないと思う。その理由の一つに、このリミックス音源がEluviumの音楽に一歩踏み入れるきっかけになり得る方向性に仕上がっているからだ。

Elvium自身のボーカルは取り去られ、フォーテットらしい女声のパターンが乗っているものの、Eluviumの取柄である美しい空気はまだ残っている。ベクトルの向きも長さも同じ、ただ矢印の色が違うだけなので是非聴いて頂きたい。

VCR - The xx / The Violent Noise - The xx

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VCR、これぞまさに原曲を知らずに聴いたらしっかりいかれてしまういい例だと思う。ジャンル的には近いものの、The xx の特徴である最低限での世界づくりが完全に無視されているのでこれを聴いて良いと思って原曲を聴けば確実に拍子抜けしてしまうだろう。このリミックス音源の良さと、The xx の良さは一見かけ離れていると僕は思う。The xx 好きでフォーテットを知らない人にとってのきっかけとなってくれるとなれば素敵だろう。僕とてThe xx を聴きたい時にこの音源を聴いたりはしない。フォーテットを聴きたい時に聴くものなのだ。しかし最後のオリヴァーのボーカルまで聴くとやはりThe xx 最高!!とうめいてしまう。見どころだ。本当によく出来ている、The xx ファンにとっても。

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同じくThe xxでThe Violent Noise のフォーテットリミックスもお気に入りだ。個人的な話にはなるのだけれど、元々The xxの大ファンだったくせに、僕は去年のI See You に際してのThe xxの方向性転換に振り落とされてしまい非常に肩身の狭い思いをした。もう最後まで聴き通せないほどあのアルバムが苦手で、なのに周りはめちゃくちゃ褒めているから本当に寂しかった覚えがある。しかしそんな時フォーテットのリミックス(当然いつもの通り良い)を聴くと、あんまり耳に残っていないパートが前面に打ち出されていた。その時に元来僕がThe xxに求めていた音が鳴っていないわけではなくただ埋もれてしまっていただけなのだと気づきアルバムを聴きなおすきっかけになった。だからある意味では好きな人のリミックスを聴くことは、楽曲を新しい方向から見直す行為でもあるのだろう。

(Angelsのリミックスもあるのだが流石にThe xxから三つも紹介しては読み手もかなわんと思うのでとばしです。)

The First Big Weekend - Arab Strap

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原曲は『世の中のニヒルなカッコよさを持つ曲ランキング』が仮にあるなら、間違いなくベスト4以内に入るような代物で、アラブストラップの中で一番有名な曲でもあるだろう。知らない人はまず必ず先に聴いて一連のアラブストラップやべぇを行うことが推奨されます。本当にカッコよすぎて、夜のデートに出掛ける前にはキリッとした顔をして聴いてしまいがちだ。アラブストラップは初期のモグワイの作品にも大いなる貢献を残している。残念ながらダークさだけでカッコよさは遺伝しなかったようだけれど。

リミックス音源でもこの曲のカッコよさは一切減退していない、そしてエロさが加えられている。そんなことされたらもうお手上げ祭りだ。

Leave A Trace - CHVRCHES

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ローレンのボーカルの素晴らしさを再確認するためだけの曲で、もうフォーテットの曲にローレン嬢の声の相性が良いこと良いこと。久しぶりにCHVRCHES聴くぞというモチベーションになること間違いなしの名リミックスです。

Catastroph And The Cure - Explosions In The Sky

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EITSの曲でこの曲が特別好きだという人は少なくない。そんな名曲をまさかフォーテットがリミックスしていると知ったときは、痒い所にまで手を伸ばしてくれているんだねぇと凄く嬉しかった。焦らし、ぶち壊しすることでExplosions In The Skyの素敵を強調してくれているようなリミックスで、曲としてもコラボ作品のような趣、両方の良さがいい具合に出ていて最高。強いて言うなら轟音パートの代わりの音は素敵だけど少しはうるさうるさなの残しておいて欲しかったという感じ。

Atoms For Peace - Thom Yorke

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これが僕が胸を張って言える一番好きなフォーテットリミックスだ。なんとトムヨークソロ曲であるアトムスフォーピースはフォーテットのリミックスでわかりやすいポップソングへ進化している。トムのソロはどこか単調で盛り上がりどころがすぐにはつかみづらいと言って好まない人もいるのだが、このリミックスではトムヨークソロの音多いバージョンで、そういう方にもオススメできる仕様になっている。歌メロのキュンと来る感じも素晴らしく強調されている。あの鉄琴リフとか、3分25秒からのギターなんてものはもうレディオヘッドみたいなもので、まあそれもフォーテットのキエランヘブデンがCreepのMVに出演しているほど筋金入りのレディオヘッドファンだということを考えれば当然かもしれない。

Something To Talk About - Badly Drawn Boy

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この曲は知る人ぞ知る英シンガーソングライターBadly Drawn Boy が手掛けたAbout A Boy のサウンドトラックからの一曲。

Badly Drawn Boy を聴いたことない方は是非一聴していただけたらと思う。フォークでオルタナな美しすぎるファーストアルバムThe Hour Of Bewilderbeast は死ぬまでに絶対聴くべきアルバムの一枚だと胸を張って言える。気に入ったら是非About A Boy のサントラも聴いて欲しい。そこまで聴いたら満を持してフォーテットリミックスを。

「のんびりゆったりだったあの曲が踊れるようになっとるやん⁉」と悲鳴を上げることになる。おぉこれぞリミックスの骨頂と言いたくなるはず。

 

おまけ

ここで触れられたものはごく一部、他にもたくさんいいリミックスが存在しているのに紹介しきれないのが残念ですが、他のも聴きたい人のために探しやすいリンクを貼っておきます。

こちらのスポティファイのフォーテット公式プレイリストがリミックスを一気に聴くには手っ取り早いかと。

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こちらのウィキペディアのページにはより詳しいリミックスの一覧があります。

https://en.wikipedia.org/wiki/Four_Tet_discography#Remixes

 

ここまで読んでくれて人ありがとうございます。

最後に、2005年に作られ、2015年まで公開されていなかった秘蔵曲のリンクを。コールドプレイFix Youのフォーテットリミックスです。ストリーミングとかにはなくて、多分ユーチューブで公開されているだけです。リリースは今後もなさそう。これ、ある意味原曲より泣けます。シガーロスがFix You を演奏したような出来だから。

それでは!来週の来日公演、たくさん楽しみましょう‼

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by Merah

フォーテットがアホみたいな別名義で出している楽曲まとめ

今月末に来日を控えたフォーテットについて記事を書こうと思って、どのアルバムを紹介すべきかなど色々考えたのだが、フォーテットのアルバムは全て完璧でどこから聴き始めてもおかしなことにはならない。また、仮に感想を述べるにしてもヤバいとか天才とか完璧としか言えないと思う。だから今回はなかなか全貌をつかみづらいフォーテットことキエランヘブデンの別名義での楽曲たちについて紹介したいと思う。

でもまあ、「フォーテットとは誰ぞ?キエランヘブデンは何?」という方もいるだろうしせめて簡単な彼についての説明もここにしておきます。

フォーテット(Four Tet)はキエラン・ヘブデン(Kieran Hebden)という人のソロプロジェクトで、その音楽はIDMとかフォークトロニカとかの電子系のジャンルに分類されることが多い。たくさんアルバムを発表しているがどれもなかなか良くて、一個ハマったら全部聴きたくなるタイプのアーティストではないかなと思う。

僕が彼を知ったきっかけは確かレディオヘッドのトムの発言か何かだとぼんやり記憶している。とにかくトムはめちゃくちゃフォーテットを気に入ってるし、RIDEの面々も去年SNSでフォーテットの新譜についてあれこれ言っていたり、どうもロック界隈からのリスペクトもごつい電子系のアーティストのようだ。

ちなみに彼はリミックスも得意な口で、手掛けるアーティストはなかなかの強者揃い。しかし、その顔ぶれよりも出来上がったリミックス曲のほうが数倍イカついときているので原曲を知らずにリミックス音源を聴いてしまうことはオススメできない。天才の類である彼が、そもそも素晴らしい曲を弄って自分の曲にしてしまっているのだから見る方向次第では原作超えともなってしまうから。

下はフォーテットことキエランヘブデンの写真だ。パッと見て何歳くらいか検討がつくだろうか、僕は実は今日調べてみるまで全然知らなかったから多少驚いた。年齢の概念を弾き飛ばしているというか、不思議な雰囲気の人だ。

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とにかく、そんな彼がちょうど去年頃から各種ストリーミング媒体で小出しに別名義で楽曲を発表していて、現時点でアルバム二枚分くらい集まっているのでこれを機に一箇所にまとめておこうと思う。

フォーテットが情報を解禁するごとに随時この記事も更新していくつもりだが、いち早く知りたい方は是非、(ラリっちょな文面な平気なら)彼のTwitterもフォローしてくれたらと思う。

twitter.com

 

 ※大見出しが名義、次の見出しがアルバム名です。アルバム名の横の括弧書き漢数字は発表された日付です。(一部に文字化けをおこす記号が含まれておりやむなく日付表記は漢数字になりました)

 

別名義1:00110100 0101010

0181 (二千十七年八月十八日)

この作品だけは概要もはっきりわかっている。0181は元々はちゃんとフォーテット名義でサウンドクラウドにて2013年にフリーリリースされたコンピレーションアルバムで、収録されている楽曲たちは1997年から2001年の未発表曲だ。

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ミックステープ的な性質が強く、サウンドクラウドで公開されたものは38分一切区切られていなかった。でも昨年八月にSpotifyでトラックが分けられたものが公開されたのでだいぶ聴きやすくなったかと思う。僕は0005がお気に入り。

このアルバムに関してはよそで日本語でのレビュー記事も書かれているので是非お読みになって↓

RA Reviews: Four Tet - 0181 on Text Records (Album)

 

別名義2:⣎⡇ꉺლ༽இ•̛)ྀ◞ ༎ຶ ༽ৣৢ؞ৢ؞ؖ ꉺლ

ここからが本番。さっきのはまだ数字、まだ読めた。これに関してはもう一切読めない。ლはグルジアアルファベットでL、இはタミルアルファベットでIだそう。よくもまあこんなアホなことを。

世間ではフォーテットの楽曲であると言われてはいるものの、本人は何も言っていないので、もしかしたら別の人の作品をフォーテットが黙ってシェアしているだけということもありうる(が聞いた感じほぼ間違いなくフォーテットの作曲)。とにかく、このグチャグチャ名義が一番活発で、今年三月にも新曲を発表している。

 

.·.·* ́ ̈.·*:・✧๑ඕั ҉,  (二千十七年八月四日)

グチャグチャ名義での最初の曲は川のアートワーク。どうも2016年のコンピRandomsに入っているThe Reservoirのいち部分かなと。Randoms自体が過去にどこかしらでリリースされた曲たちをごった混ぜにしたようなよく分からないコンピで、それぞれ曲の出所も気合い入れて調べないとわからないような有様。The Reservoirの初出は気合いを入れて調べはしたもののよくわからずです。

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・✧(๑ඕัළ*.。 * ̈°。 (二千十七年九月十二日)

こちらのクラゲのやつは二曲収録。どちらの曲もThere Is Love In You にありそうな音のイメージ。これもそうですが、この名義のアーティストの音源は川のやつ以外はバンドキャンプにて投げ銭方式でダウンロードできます。

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 )✧⃛* (二千十七年十一月一日)

この三曲入りのEPがグチャグチャ名義での一番のお気に入りだ。このEPは昨年リリースの最新作であるNew Energy のリリース翌日に公開されている。大概New Energy の没曲だろう。有機的でロックな最新作と同じ方向性の曲が揃っている。最新作が気に入った方はカップリング曲のようなノリで是非聴いてほしい。

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̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉ ̸ ̡ ҉ ҉.·๑ඕั ҉,  (二千十八年三月十五日)

 曲の感じはNew Energyっぽいけれど、なんとなく今までのフォーテットと少し音の雰囲気が違う。ひょっとしたら次のアルバムの方向性を探る鍵であったりするのか、しないのか、とりあえずこれが今のフォーテット、2018年最新の曲である。

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別名義3:△▃△▓ 

一個前のアレをグチャグチャ名義と仮称してしまったのでこちらにもニックネームをつけようと思う。カクカク名義でよろしいでしょうか?

カクカク名義の曲は、今のところ常にグチャグチャとセットで同時に公開されている。しかし一緒に出されてはいるものの雰囲気はかなり違う。どれもデモっぽい未完成な風があるというか。

 

░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓░▓ (二千十七年九月十二日)

この作品は聴いていて単純に気持ちが良いミニマル風の作品で、一曲リピートでぼーっと聴くのが僕は好きだ。

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؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ؞ৢ؞ؖ (二千十七年十一月一日)

やはりカクカク名義の曲はグチャグチャ名義の物に比べポップさに欠ける。スタジオアルバムと比べるとすれば、Beautiful Rewind、Ringerあたりに近いものがあると思う。アルバムに入れるとするとパーカッションもつけて、主張強めのボーカルも乗せての提供となるタイプの曲だろう。Aerielなんかがその類だ。

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ここまでが大まかな別名義曲のまとめです。でも、やはりフォーテットを聴いたことのない人もいるだろうし、アルバムは何から聴いても間違いはないと言い放つのはあれなので、オススメのアルバムを紹介する代わりと言ってはなんですが、最後に定番のライブ映像のリンクを貼っておきます。

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by Merah